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【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 教科書に載らない歴史

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【外信コラム】
ソウルからヨボセヨ 教科書に載らない歴史

 日韓両国の議員連盟が合同総会を開き、日中韓共同歴史教科書の実現に向けた努力を両政府に促す声明を出した。言い出しっぺは朴槿恵(パク・クネ)大統領だが、韓国にとっては日・中との共同作業の前に、朴正煕(チョンヒ)政権の功罪など国内の歴史認識の調整が難しいはずだ。

 「日韓共同」といえば、先日訪韓した日本財界人が日韓間でかつてまじめに語られた「海底トンネル構想」の話をしていた。

 計画は佐賀県の東松浦半島から壱岐、対馬を経て韓国の釜山または巨済島に至る220キロ。1981年に韓国発祥の宗教団体が提唱し、86年には佐賀県唐津市で土木調査用の斜坑が470メートルも掘られているほか、2008年には超党派の「日韓海底トンネル推進議連」までできている。

 歴史を振り返ると、日韓の間では実に多くの共同事業があった。日本の政府開発援助(ODA)事業だけでも、74年に1号線が開通したソウル地下鉄は591億円を投入、臨河多目的ダムにも45億円…。日韓文化交流基金と日韓産業技術協力財団に、昨年度は計約9億3千万円が投じられている。

 こうした事業はそれぞれに功罪や利害があるのだろうが、日本が資金を出してきたことは間違いない。ただ、共同教科書にはおそらく書かれない歴史だろう。(加藤達也)

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