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体脂肪が体重を減らす? 新たな減量のメカニズム、米大学の研究チームが発見

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体脂肪が体重を減らす? 新たな減量のメカニズム、米大学の研究チームが発見

さらに、細胞はコハク酸塩を利用して活性酸素分子(ROS)を代謝・産生することもできる。これは本来なら奇妙なことだ。通常、活性酸素のような「フリーラジカル(遊離基)」は、細胞損傷を引き起こす原因であり、証拠だと考えられている。

しかし、実際には活性酸素がこの反応のカギを握っている。熱産生反応の間に活性酸素分子が存在するという思いがけない発見が、シュシャーニの研究チームの新発見に導いたのだ。

要するに、今回の研究が提示する核心は、褐色脂肪細胞における熱産生の活性化について、新たな発見があったということだ。「細胞にスイッチを入れるための、いわゆる標準的なメカニズムと、今回発見したメカニズムとは完全に別物です。つまり、細胞に手を加える際に、われわれが考える通常の方法は、この分子にはまったく作用しないということです」とシュシャーニは説明する。

また、論文ではコハク酸塩をさらに増やせば、この反応を促進できると述べている。ところが、シュシャーニの研究チームは当初、あまり気乗りしなかったという。「一般的にコハク酸塩は、TCAサイクルへの導入には望ましい分子だとは見なされていません。その理由は、どんな関連性があるかまだ不明瞭だからです。しかし、われわれの最初の発見のおかげで、ここまでたどり着くことができました」

肥満や糖尿病予防に役立つ可能性も

研究の次の段階として、この仮説を検証するマウスを使った実験が行われた。マウスにはカロリーの60パーセントが脂肪分という高脂肪質の餌と、コハク酸ナトリウムを含んだ飲み水が与えられた。

この結果について、論文には「強濃度に依存した抑制と、4週間にわたる高脂肪食による体重増加の反転」と示されている。別の言い方をすれば、シュシャーニが指摘するように、コハク酸塩は「脂肪の大幅な減少、ならびに肥満や糖尿病指数の上昇を防ぐという点において、目覚ましい効果があった」という。

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