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実現するか? 英国の次世代戦闘機 自国開発にこだわるも…ハイテク技術と高騰する開発費が課題に

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実現するか? 英国の次世代戦闘機 自国開発にこだわるも…ハイテク技術と高騰する開発費が課題に

開発計画には、金食い虫になりそうな項目がたくさん並んでいる。開発初期段階の技術も多く、例えば最新技術を採用したコックピットでは旧来型の計器類やスイッチなどは不要になるが、パイロットの側がこれに慣れるにはまだ時間がかかるだろう。それに、戦闘中に拡張現実(AR)技術を駆使したヘルメットが故障するなどの事態に備えて、各種のバックアップも必要になる。

人工知能(AI)を使った自動運転システムによりパイロットなしでの飛行も可能になる。だが、戦闘機となると、実戦でこの機能を安心して使えるところまでもっていくには、さらなる改良を重ねて完璧なものに仕上げなければならない。

もちろん、英国も完全に単独で開発を行うと言っているわけではない。「チーム・テンペスト」には、防衛大手のBAEシステムズとエンジンのロールスロイスという国内メーカーの鉄壁のタッグに加え、英空軍の緊急能力局(RCO)、ミサイル開発大手MBDA、イタリアのレオナルドが参加する。また、政府はさらに国際的な提携を模索していく方針という。

英国が既存の戦闘機から十分に技術を吸収すれば、開発期間の延長やコスト超過といった事態が生じても、勝利を収める可能性はある。アブラフィアはF-35の購入契約に厳密な法的拘束力はなく、破棄することはいつでも可能だと指摘する。

英政府は次期戦闘機の開発が既存の調達計画に影響を及ぼすことはないと明言しているが、実際にはF-35の購入をやめて、その費用をテンペストに振り向けることもできるわけだ。独立路線を歩もうとしているのは、どの国なのだろうと考えてしまう。

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