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【動画】太陽に接近するNASAの探査機は、こうして溶けずに高温に耐える

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太陽に接近するNASAの探査機は、こうして溶けずに高温に耐える

またエンジニアたちは、探査機のコンピューターがファラデーカップから正確なデータを得られるようにするために、高温に耐えるケーブルを設計しなくてはならなかった。そのためにキニソンのチームはニオブでワイヤーをつくり、それをサファイアガラスの管に通した。

こうしてできたケーブルは、カップから耐熱シールドの裏にあるヒートボックスへと続き、そこから探査機のコンピューターへとつながっている。「弱い機器とそうでないものを分けるという発想ですね」と、キニソンは言う。

これらはほんの始まりにすぎない。太陽のコロナの影響下で、それぞれの材料がどのように動作するかを理解するのも、また挑戦なのだ。

スミソニアン天体物理観測所のSWEAPチームは、カップを真空チャンバーに入れて事前にテストしている。太陽の表面に近い高熱や強い光の下で、加速する粒子の測定能力がどのくらいあるのかを確かめるためだ。そのために使ったのは、eBayで買った4台のIMAXムーヴィープロジェクターだった。

3.自律飛行できるシステム

しかし、おそらく小さな探査機が直面するであろう最大の危機は、あらゆる科学的なプロセスのほとんどを地球にいる人間のサポートなしに実行しなければならないことだろう。ミッション期間中の多くの局面で、探査機は地球から見て太陽の裏側、衛星からの通信が届かないところにいる。耐熱シールドがあることで、通信が遮られることもある。

このためエンジニアは、あらゆる問題を検出し、すぐに探査機を正常に復帰させられるようなシステムを構築した。

例えば、耐熱シールドの陰になった部分の縁に沿って取り付けられている小さなセンサーである。それらは太陽の光を最初に検知するように配置されている。太陽光を検知すると探査機のコンピューターに知らせ、シールドがきちんと働くように飛行コースを自動で修正する。

「これまでにつくられた“宇宙船”のなかで、パーカーは最も自律飛行できるもののひとつです」と、キニソンは言う。「太陽に接近したのにデータを集める機会を逸してしまったら最悪ですから」

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