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全米で止まらぬ山火事と「仮説」の崩壊 地球温暖化は予測不能な段階に

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全米で止まらぬ山火事と「仮説」の崩壊 地球温暖化は予測不能な段階に

米農務省森林局の森林管理官で研究員でもあるマーク・フィネイは、次のように指摘する。「発生した山火事なかには、異常といえるものもありました。しかし、それより異様だったのは、燃え盛る大きな炎の渦を人々がただ見つめていることでした。こうした例は枚挙にいとまがありません。それでも、変化の兆しはあります」

干ばつや気温上昇は以前よりひどくなっている。また、都市のスプロール現象も悪化している。フェネイは言う。

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6/6カリフォルニア州で発生した山火事の様子。2018年8月10日撮影。PHOTO: MARIA ALEJANDRA CARDONA / LOS ANGELES TIMES/GETTY IMAGES

「最悪の山火事はいまのところ起きていません。シエラ・ネヴァダ山脈地帯はこうした最悪の事態がいつ起きてもおかしくない状態にあります。もし火災が起きれば、このあたりの生態系にとって過去数千年来、体験したことのないレヴェルの森林火災になるでしょう」

では、次に何が起きるというのだろう。ポンデローサマツやジェフリーマツの森が燃え、消えてしまうのだろうか。森が草原に変わってしまうなどということもあるのだろうか。

ジャイアントセコイア(セコイア杉)が生えるこの地では数千年にわたり、そんなことは一度も起きていない。それなら、セコイア国立公園の森林にスプリンクラーを取り付ければよいのだろうか。フィネイは言う。

「わたしはただ、現代に生きる人間として失望を感じているにすぎません。少なくとも二世代前、あるいは三世代前にも、同じように失望を感じた人々がいたはずです」

だが当時、彼らの嘆きに耳を傾ける者はいなかった。そして現代人もまた、次にどんなことが起きようとしているか、本当のところは理解していないのだ。

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