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地球温暖化で自殺やうつ病が世界的に増加する 研究結果

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地球温暖化で自殺やうつ病が世界的に増加する 研究結果

生物学的に共通の反応を示す

論文の筆頭著者であるスタンフォード大学准教授(経済学者)のマーシャル・バークは、「われわれの調査結果が、さまざまな社会経済的階層や、異なる地域にわたって非常に一貫しているということは、これが生物学的に共通の反応であることを示唆しています」と説明する。

気候に関連した精神的外傷が精神衛生に与える影響の背後にある共通のメカニズムを、科学者たちが明らかにできるかはわからない。ただし、こうした経験自体は明白だ。直観的に人間らしい反応と感じられる。

イヌイットの調査を行ったクンソロが今年4月に同僚とふたりでエコロジカル・グリーフに関する論文を「Nature Climate Change」に発表したときは、膨大な反響が電子メールで寄せられた。それは国際的な反響だった。

「彼らは干ばつの影響を受けた農家でもなく、海抜が低い島国でもなく、移住を余儀なくされた人々でもありませんでした。多くが都市部で生活する人々ですが、このような全体的な絶望感や不安感を語ろうとしていました」と、クンソロは話す。

われわれに共通する問題の根は同じかもしれない。だが気候変動の現れ方は、それぞれの地で大きく異なる場合がある。「地域、場所、文化により、大きく異なる何かを経験をすることになるでしょう」とクンソロは語る。イヌイットの場合、それは氷であり、米国南部では超大型ハリケーンになるだろう。

あらゆる健康管理がそうであるように、予防は最良の薬だ。だが気候変動については、われわれはすでに手遅れなのかもしれない。

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