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月への入植を目指す日本企業、ispaceの挑戦

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月への入植を目指す日本企業、ispaceの挑戦

グーグルの月面探査コンテストの期日は当初は2014年末とされていたが、1年ずつ計3回延長され、最終的には今年3月31日を最終期限とすることが決まった。HAKUTOは2016年末、最終レースに残っていた5チームのひとつであるTeamIndusと提携し、同チームの着陸船にSORATOを乗せてもらう計画を立てた。砂に覆われた月面に似た鳥取砂丘で試験走行が行われ、ispaceは打ち上げが予定されていた2017年12月28日に向け、政府系金融機関や民間企業などから総額101億5,000万円を調達した。

つまり、うまくいけば賞金はすぐ手の届くところまで来ていた。しかし、2018年1月に入って事件が起きる。TeamIndusが十分な資金を集めることができず、ロケットの打ち上げを断念したのだ。袴田たちはネット報道でこのニュースを知った。「記事を読んですぐにTeamIndusに連絡を取ると、トラブルに見舞われていると告げられました」と、袴田は当時を回想する。結局、提携の話は宙に消えた。

HAKUTOが次に連絡しなければならなかったのは、出資者とチームを心から応援してくれた一般の人びとだった。袴田は「難しいタイミングでした」と話す。それでも、誰もが支援を続けると言ってくれた。

目指すものは変わらない

XPRIZEは最終的に、残った5チームのどこも3月末までにミッションを達成することは不可能なことが確定し、1月23日には正式な終了宣言がなされた。グーグルはスポンサーを降りたが、4月には賞金なしでコンテストを継続することが明らかにされている。主催者側は新しいスポンサーを探す意向という。

重要なのは、ispaceはXPRIZEのためだけに存在したわけではないということだ。月面を500m進めばそれで終わりではなく、その視線ははるか未来をとらえている。彼らのゴールは月への入植と資源開発なのだ。

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