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月への入植を目指す日本企業、ispaceの挑戦

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月への入植を目指す日本企業、ispaceの挑戦

例えば、日本航空はコロラド州デンヴァーに拠点を置くBoom Technologyに出資する。同社は超音速旅客機の開発を進めている。また、伊藤忠商事はシリコンヴァレーのスタートアップで衛星画像解析を手掛けるOrbital Insightの資金調達ラウンドに参加した。

日本の投資家たちは、足元にはまだそれほど多くの出資すべき宇宙ヴェンチャーはないと考えている。青木はこうした状況の打破に向け、日本初となる民間主導の宇宙開発カンファレンス「Spacetide」を開催する一方で、政府にも協力を求めた。

これを受けて内閣府は3月、向こう5年間で総額1,000億円規模の「リスクマネー」を宇宙ビジネスに投じる方針を明らかにした。日本と何らかのかたちでつながりのあるスタートアップに、これだけの金額を投じるというのだ。

政府は5月には、個人やスタートアップと投資家とを結ぶ「宇宙ビジネス投資マッチング・プラットフォーム(S-Matching)」を立ち上げる計画も明らかにした。初期メンバーには日本航空やニコンなど、46の企業および投資家が名を連ねている。

成功目前のアクシデント

青木に言わせると、日本の大企業は大量の現金を保有しているが、「それをどう使えばいいのかわからない」。つまり、うまく話をもっていけば、有望な宇宙ビジネスに投資させることができるかもしれないというわけだ。

日本では一般的に、政府や企業は失敗を恐れてリスクをとることには消極的で、またビジネスの世界で支配的な力をもっているのは伝統産業に従事する歴史ある大企業だった。しかし、世界のほかの地域と同様に、日本でも状況は変わりつつある。

ispadeにも追い風が吹いていた。XPRIZEの開催中、HAKUTOには公式ファンクラブがあったほか、人気ロックバンドのサカナクションはSORATOの応援歌をつくり、「君はただ空を指差した」と歌った。

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