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アマゾンがプライムデーで最も売りたいもの、それは「Amazonプライム」だった

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アマゾンがプライムデーで最も売りたいもの、それは「Amazonプライム」だった

海外進出にも一役買うプライムデー

そして、アマゾンプライムはとどまるところを知らない。

ほんの数年前までベゾスの戦略は、巨大な米国市場と、英国やドイツ、カナダといった少数の海外市場にフォーカスされていた。しかし、アマゾンは「Amazon プライム・ビデオ」をはじめとるするデジタルサーヴィスや、Fireタブレット、音声アシスタントの「Alexa(アレクサ)」に対応したデヴァイスを値引き投入することによって、プライムを従来は利益が上がりにくかったフランスやメキシコといった市場にまで拡大させている。プライムデーは、この拡大を可能にする最高のツールなのだ。

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同社の幹部たちは、現在の会員サーヴィスの出来に満足しているようだ。アマゾンで最高財務責任者(CFO)を務めるブライアン・オルサヴスキーは最近の収支報告のなかで、昨年のプライムデーにおける会員獲得が予想よりもうまくいったと話している。彼はさらに、有名な「30日間の無料体験」の新規登録者数が最高記録を更新したことも付け加えた。

驚異のアリババ版「プライムデー」

そんなアマゾンだが、実は世界征服までの道は遠い。

例えば、中国での最高指導者はアリババ(阿里巴巴集団)だ。アリババは2009年からプライムデーに似たイヴェントを開催している(会員獲得の機能はもっていないが)。それを考えると、アマゾンのプライムデーは中国のイノヴェイションを真似したようにも思えてしまう。

アリババのイヴェントが開催されるのは11月11日の光棍節(独身の日)。この「独身の日」の起源については諸説あるが、広く受け入れられているのは南京大学を起源とする説だ。

この説によると、南京大学の男子学生たちが独り身の味気なさを脱するために、11月11日に「アンチ・ヴァレンタインデー」をはじめたという。独り身を表す「1」が4つで11月11日だ。

この独身の日を、アリババは買い物祭りに変えてしまった。みんなに「自分へのプレゼント」を買ってもらい、春節前のスローな時期に買い物イヴェントを誘発しようという意図である。

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