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再生可能エネルギーだけで世界一周を目指す双胴船 その航海を支える技術の舞台裏

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再生可能エネルギーだけで世界一周を目指す双胴船 その航海を支える技術の舞台裏

 化石燃料を一切使わず、太陽光や風力、海水から生成した水素などの再生可能エネルギーを使って航行する双胴船「エナジー・オブザーヴァー」。2017年6月にフランスの港町を出発し、そこから6年がかりで50カ国を巡る船旅が順調に進んでいる。その安全かつエコな航海を支える技術に迫った。

17年6月に始まったエナジー・オブザーヴァーの旅では、6年がかりで50カ国を巡り、101回の寄港を行う予定だ。これまでの航行距離はすでに7,000海里(約13,000km)に達している。フランス沿岸部の港湾都市を巡って、現在は地中海を航行中だ。PHOTOGRAPH COURTESY OF ENERGY OBSERVER 17年6月に始まったエナジー・オブザーヴァーの旅では、6年がかりで50カ国を巡り、101回の寄港を行う予定だ。これまでの航行距離はすでに7,000海里(約13,000km)に達している。フランス沿岸部の港湾都市を巡って、現在は地中海を航行中だ。PHOTOGRAPH COURTESY OF ENERGY OBSERVER

フランス北部にある港町のサン・マロ出身で経験豊富なヨットレーサー、ヴィクトリアン・エルサールは大西洋を渡るレースに参加していたとき、中間地点を過ぎたところですべての動力を失ったことがある。

それは、2013年のレース「トランサット・ジャック・ヴァーブル」でのことだった。帆に風を受けて船は進み続けたが、エンジンと発電機を使って電子機器を稼働させていたため、オートパイロット(自動操縦装置)とナヴィゲーションシステムが一時的に使えなくなった。こうしてエルサールは、このレースで優勝するチャンスを逃してしまったのだ。

「二度と同じ過ちは起こさない」と決めたエルサールは、「別のエネルギー源を複数利用する船をつくろうと思いつきました」と話す。この計画は、航海中に見かけた汚染をまき散らす貨物船によって確固たるものとなった。

「こうした船には重油が使われているため、人類に対する脅威となります」

ヴィクトリアン・エルサールとジェローム・ドゥラフォスが乗り込んだ「エナジー・オブザーヴァー」は、化石燃料を一切使わずに世界一周する航海を続けている。プロジェクトはトヨタ自動車の欧州統括会社であるトヨタモーターヨーロッパなどが支援している。PHOTOGRAPH COURTESY OF TOYOTA MOTOR EUROPE ヴィクトリアン・エルサールとジェローム・ドゥラフォスが乗り込んだ「エナジー・オブザーヴァー」は、化石燃料を一切使わずに世界一周する航海を続けている。プロジェクトはトヨタ自動車の欧州統括会社であるトヨタモーターヨーロッパなどが支援している。PHOTOGRAPH COURTESY OF TOYOTA MOTOR EUROPE

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