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中国の廃プラスティック輸入規制は、世界の環境汚染に歯止めをかけるか

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中国の廃プラスティック輸入規制は、世界の環境汚染に歯止めをかけるか

汚染レヴェルを下げるという「抜け道」

だが、抜け道がないわけではない。中国はすべてのプラスティックを拒否しているわけではないのだ。もともとプラスティックを輸出していた国々は、海外での廃棄物リサイクルを続ける「抜け穴」を見つけられるかもしれない。

汚染物質の含有量が多いほど、プラスティックのリサイクルは難しい。オレンジジュースのペットボトルに残った果肉を洗い流すのを忘れると、機械がべとべとになり、リサイクル製品の価値が下がりかねない。ほとんどの工場はまだ手作業で仕分けしているので、作業員たちは病気になったり怪我をしたりする恐れがある。

そこで中国は2013年、プラスティックに含まれる汚染物質の量に厳しい制限を課す「グリーンフェンス」政策を打ち出した。17年11月には禁止対象が拡大され、すべての非工業用廃プラスティックも制限されるようになった。

だが、例外もある。再生プラスティックが非常に厳しい要件を満たしていれば、中国への輸出を続けることができるのだ。サンフランシスコは現在、その規定に従っている。

サンフランシスコのような米国の都市は、ほかの国々に資源ごみを輸出せずに廃棄物ゼロを達成するためのインフラがない。そこで、サンフランシスコのごみを処理する廃棄物回収会社Recologyは、2017年最後の数カ月間に、現在「最大5パーセント」の汚染レベルを「最大1パーセント」に下げるべく、仕分け担当者をさらに雇用し、リサイクル過程をペースダウンした

現在は、この制限がさらにきつくなり、0.5パーセントになっている。この基準を下回っていれば、中国に輸出し続けることができる。

「Recologyは、大量の素材を高精度で仕分けすることに尽力してきました」。サンフランシスコの商業廃棄物ゼロ部門シニアコーディネーターを務めるジャック・メイシーはそう語る。「素材の汚染レヴェルを下げられれば、そのぶん得られるものが増えます。選別が巧みに行われるほど、リサイクル可能な積荷を売買向けに用意することがいっそう簡単になるのです」

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