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量子コンピューターの「米中競争」が過熱 競り合うグーグルとアリババは量子超越性を達成できるか

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量子コンピューターの「米中競争」が過熱 競り合うグーグルとアリババは量子超越性を達成できるか

達成時期は予測不可能

こうしたプロジェクトは激化を続ける国際競争の一部に過ぎない。欧州連合(EU)は量子研究に110億ドル(約1兆1,947億円)を投資する計画を立てており、米国のトランプ政権は量子コンピューティングを予算編成の目玉に据えた。

米国の科学技術政策室はトランプ政権下で大幅に縮小されたものの、初の量子コンピューティング専門家であるメリーランド大学の研究者、ジェイク・テイラーを昨年12月には、迎えている

グーグルは04年に独自の量子ハードウェア研究室を設立し、カリフォルニア大学(UC)サンタバーバラ校からマルティニスをグループのリーダーとして招聘した。

しかし、グーグルが量子超越性を達成すると言い始めたことが、この分野の一部の人間の怒りを買ったのである。超越性達成を決定的瞬間として褒め称えることによって、実用的な量子コンピューターが現実に使用可能となる日が近いという過剰な宣伝になる恐れがあるというのだ。

インテルの最高技術責任者(CTO)であるマイク・メイベリーは5月半ば、この技術を幅広く商業化するプロジェクトは10年計画になると見ていると『WIRED』US版に語った。一方のIBMは、これが5年で「主流」になりうると語っている。

アリババの施は、量子超越性が(達成されるのであれば)重要な意味をもつことは否定しない。しかし彼は、グーグルにせよほかのどの企業にせよ、研究者たちはもっと哲学的になるべきではないかと言う。

「デヴァイス物理学者が超越性をいつ達成しうるかを気にすることは、自分の子どもが飼い犬より賢くなるのはいつかと考えるようなものです」と彼は述べる。「まずはその子どもを大事にすることに集中すべきです。やがてその日は来るでしょうが、それがいつなのか確実に予想することはできません」

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