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子どもの成長にヴァーチャルアシスタントは悪影響?  利便性と知られざる「課題」

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子どもの成長にヴァーチャルアシスタントは悪影響?  利便性と知られざる「課題」

個人情報に関する懸念も高まる

話を聞いたほかの専門家たちも、子どもにヴァーチャルアシスタントを与えることの長期的影響については、いまから真剣に考え始めても時期尚早とは言えないという。

「この種のツールが素晴らしく役立つ場合もあると思います。親がいつでも十分な時間をとれるとは限らないし、そういったときに代役としてさっと質問に答えたり、物語を聞かせたりしてもらえるでしょう」と、小児科医のラデスキーは言う。「しかし、そうすることで、親子で一緒に楽しめる経験をも奪われかねないことを親にも考えてほしいのです」

ラデスキー、キャッセル、へイヴンズは、ほかにも親が考えるべきことがあるという。インターネットに接続したおもちゃに個人情報の問題[日本語版記事]が絡んでくることを、どの程度まで子どもが理解しているか。遊びに行った友達の家ではどのようなデヴァイスの使い方をしているのか、ほかの家族のデヴァイスがどこまで子どもの情報を収集できるようになっているのか。

言い方を変えれば、さまざまな事実を教えてくれたり娯楽を提供してくれたりするアルゴリズムを、子どもたちが概念としてどうとらえるのか、ということだ。そのアルゴリズムは子どもたちを楽しませるだけでなく、子どもたちについての情報を集めるし、もしかするとそれを使って利益を得るのかもしれない。

「実際のところ、ロボットやヴァーチャルアシスタントをめぐる社会構築について、子どもとじっくり話し合ったことのある人は非常に少ないのです」とラデスキーは言う。

おそらく親はそちらのほうを考えるべきだろう。リヴィングルームに置かれたスマートスピーカーに、子どもたちが「ありがとう」「お願いします」と言えるかどうか、という問題よりも。

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