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子どもの成長にヴァーチャルアシスタントは悪影響?  利便性と知られざる「課題」

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子どもの成長にヴァーチャルアシスタントは悪影響?  利便性と知られざる「課題」

親の教育は不要になる?

しかし、デジタル「執事」たちが、人の脳を活性化させるような気さくな会話ができるようになるのは、思いのほか早かった。

5月半ばにグーグルが発表したところによると、同社のスマートスピーカーは命令を受けてから数秒間は内容を覚えた状態でいられるようになるという。それによって、「ねえ、Google」「オーケー、Google」と呼びかけなくても、自然な会話が続けられる。

さしあたりこの機能によって、ヴァーチャルアシスタントは文脈に沿った質問に答えてくれるようになるだろう(例えばジョージ・クルーニーの主演映画を教えてくれと言ったあとで、彼の身長はどのくらいかと尋ねると、Googleアシスタントは「彼」がジョージ・クルーニーのことだと認識できる)。論理的なやりとりにはまだ遠く及ばないものの、会話形式によって問いかけから学ぶ方向にはしっかり進んでいる。

もしかしたら、さらにその先まで行くかもしれない。「囲碁[日本語版記事]やチェスのように、子どものしつけも機械のほうが上手になるのでは--という疑問が出るのは当然だと思います」と、自律型知的システムの倫理に関する「IEEEグローバルイニシアチヴ」の代表を務めるジョン・ヘイヴンズはいう。

「もし子どもが、『両親が家にいてくれるのはありがたいよ。生物学的には親のおかげでこうしていられるんだから。でも、パパはダサいおやじギャグばかり言うし、ママはちょっと干渉しすぎ。だからほんとは機械から知識や知恵、洞察力を教えてもらうほうがいいと思うんだ』なんて言い出したらどうします?」

誇大妄想に聞こえるかもしれない、とヘイヴンズは笑う。まだ来ない未来の「もし」に基づいたシナリオについて憶測を巡らせているのだから。

だがもっと近い時期ならどうだろう? 親の仕事を機械に委ねるようになって、子どもが親よりAlexaのほうが頼れると判断する日が来てしまったら、どうやって仕事を取り戻せばいいのか? 例えば、三角法を教えてもらうならAlexaのほうが確実だと、子どもが考えるようになったら?

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