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火星探査機インサイト、NASAのチームが語った期待と「困難な道のり」

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火星探査機インサイト、NASAのチームが語った期待と「困難な道のり」

遠隔操作する“クレーンゲーム”

この場所が選ばれたのには2つの理由がある。インサイトは太陽光発電で得られた電力で動くが、エリシウム平原は日照量が多い。また内部探索のために穴を掘る必要があり、なだらかで掘削が容易なことが求められていた。ここで太陽電池パネルを広げて機器類を設置し、2年間におよぶ調査を始める計画だ。

インサイトは5本のかぎ状の指のついた長さ2.4mのロボットアームで、デッキ(観測機器が積まれたテーブルのような部分)から必要な機器を空中に持ち上げ、細心の注意を払いつつ火星の地面に置く。エンジニアたちはアームと地表近くに取り付けられた2基のカメラを駆使して周囲の状況を詳しく調べ、観測機器をどのように展開するか決める。

積載システムエンジニアのファラー・アリベイは、「ゲームセンターのクレーンゲームで遊んだことがありますか? 基本的には同じことです。ただし、何百万マイルもの距離を隔ててやることになりんですけれどね」と語る。作業には準備から計画立案、実行まで何週間もかかるのだ。

さらに、無人探査の研究・開発を行うNASAのジェット推進研究所(JPL)の「In-Situ Instrument Lab」も活用する。カリフォルニア州パサデナにあるこのシミュレーション施設では、火星の機器を実際に動かす前にアームの操作を練習することができる。ほかの惑星でロボットアームを使った機器の配備が行われるのは初めてだ。

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