産経ニュース

映画『パシフィック・リム:アップライジング』の欠点、それは「デル・トロが足りない」ことだった

WIRED WIRED

記事詳細

更新


映画『パシフィック・リム:アップライジング』の欠点、それは「デル・トロが足りない」ことだった

だが、いくらスピーニーにカリスマ性があるとはいえ、同じインパクトは望めない(それに、これって、『スターウォーズ/フォースの覚醒』のレイの登場とそっくりではないのか?)。同じことが、『アップライジング』で描かれている「怪獣の血」の奇妙な科学的特性や、「世界の終わりに団結することの重要性」についても言える(前作の「戦いに終止符を打つ!」をただ強調するように感じられる表現だ)。

続編は決して、本当の意味でのオリジナルにはなることはない。オリジナルと矛盾しないことが重要だが、続編をつくる限りは、その「伝説」をさらに進めるという努力だけは必要だ。

『アップライジング』で「新しいこと」だと確信できたのは、怪獣の脳に侵入すると、ハイになりすぎて怪獣の脳と結婚したくなるらしいということだけだ(詳しくは聞かないでほしい)。また、『アップライジング』の壮大な最終シーンでは、そこにいる誰もが黙って巨大ロボットを巨大怪獣と戦わせているのだが、それが日中に広範囲で行われるため、あらゆるものがギラギラと輝きすぎている。

デル・トロの『パシフィック・リム』では、ほとんどが夜間に繰り広げられており、すべての戦いにネオン色に輝く『ブレードランナー』的効果を与えるという美的選択が行われていた。『アップライジング』はその反対で、細かい部分も必要以上に見せるという美的選択を行っている。

日光の効果は殺菌だけではない。

続きを読む

このニュースの写真

  • 映画『パシフィック・リム:アップライジング』の欠点、それは「デル・トロが足りない」ことだった