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砂糖は抗生物質に代わる「未来の抗菌薬」になるかもしれない

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砂糖は抗生物質に代わる「未来の抗菌薬」になるかもしれない

魚の皮がやけどの治療薬にも

塩や砂糖が似たような有用な性質をもつとしたら、ほかにも同じような効果のあるの天然の治療薬は存在するだろうか? 実はたくさんある。そのひとつがハチミツだ。何千年も前から砂糖と同様、西洋だけでなくさまざまな地域で伝統医療に用いられてきた。いまでも傷口を治療し、かさぶたを早くつくるために用いられる。

特に、オーストラリアやニュージーランドで生産されるマヌカハニーがそうだ。生産に関係する植物、マヌカの木に由来する特殊な物質を含んでおり、浸透圧に関係した殺菌作用だけでなく、正真正銘の抗生性質を備えている。しかし、やはり負の側面が存在する。カルネヴァーリは言う。

「ここでの問題は、破傷風を引き起こすような細菌の胞子です。ハチミツの中に含まれている可能性があり、取り除くことはできません。健康な患者にとってはほとんど問題になりませんが、免疫力の落ちている人々の場合、副腎皮質ホルモンのひとつであるコーチゾンや同種の薬を使用しただけでもリスクが生じます。ハチミツを治療に使うには、いくらか注意が必要となります」

天然の治療薬として優れたもうひとつの例は、カルネヴァーリの研究室にある。セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート)やニーム(セイヨウセンダン)オイルをベースにした軟膏だ。ENEAから特許を得ており、動物へもヒトへも利用が認められている。これまでの代替医薬品とは異なり、オールインワンの混合物だ。つまり、最初の日から最後の日まで、傷や潰瘍、床ずれの処置に利用できる。

さらに、タラやピラティアのような魚の皮という事例もある。これらは世界のさまざまな場所で、広範なやけどを負った場合、包帯の代わりに使えるものとして研究されている。傷を無菌状態に保ち、治療の効果を促し、加速させる力を秘めているという。

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