産経ニュース

手術支援ロボットは革新をもたらしたが、「未熟な研修医」を増やしていた

WIRED WIRED

記事詳細

更新


手術支援ロボットは革新をもたらしたが、「未熟な研修医」を増やしていた

 手術支援ロボットが広がったことで外科手術の効率は向上したが、研修医のトレーニング不足という深刻な問題を引き起こしてしまった--。そんな調査結果がカリフォルニア大学の研究から明らかになった。だがその問題も、いつの日か「手術」そのものがなくなることで解決するかもしれないのだという。いったい将来、医療の世界に何が起きるというのか。

 どんな仕事でもOJTは大変だが、新人外科医ともなればなおさらだ。ヴェテラン主治医の監督のもと、研修医たちは生身の人間の手術を手伝う。患者には配偶者や子どもがいるかもしれない。それに何か間違いが起きれば、怒り狂った弁護士が飛んでくるだろう。

 しかも、手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」のおかげで、さらに訓練は大変になっている。ダ・ヴィンチを使う執刀医は、手術室の隅で操作し、特別設計のコンソールで手術器具を正確な位置に誘導する。従来の手術では、研修医が体内組織を押さえておくなど直接の手技を行っていたが、ロボット手術ではコンソールがふたつあったとしても、主治医が研修医に同時に操作させることはほとんどない。

続きを読む

このニュースの写真

  • 手術支援ロボットは革新をもたらしたが、「未熟な研修医」を増やしていた