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「クリエイティヴ」な人々は、脳のネットワークも“独創的”だった:研究結果

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「クリエイティヴ」な人々は、脳のネットワークも“独創的”だった:研究結果

 クリエイティヴな人達は、脳のネットワークの働きが“普通”の人たちとは異なっている--。そんな研究結果が、ハーヴァード大学の研究者たちによって明らかになった。クリエイティヴな人たちの思考回路は何が“独創的”なのか? クリエイティヴィティは後天的に身につけることができるのか? そんな疑問を解き明かそう。

PHOTO: DIEGO PH/UNSPLASH PHOTO: DIEGO PH/UNSPLASH

幼い子どもたちがモノで遊ぶ様子を見ていると、大人が思いもよらないような使用法と、そのヴァリエーションに驚かされることがある。例えば、何の変哲もない靴下の、まったく別の使い方を考えてみてほしい。

あなたには、靴下を何かにかぶせたり、モノを入れたりする以外の用途がぱっと思い浮かぶだろうか? 大まかなゴミを取り除く水の濾過システムとして使用できるなど、靴下とはまったく別の用途を思いついた人はおそらく少数だろう。

たいていの大人にとって、モノの既成概念以外の使用法はなかなか思いつかないものである。だが、子どもにとっての“平凡な”遊びは大人になると、ときに新しく、有用なアイデアを生み出す特別な能力として定義されるようになる。「クリエイティヴィティ」だ。

「よりクリエイティヴな人達は、通常は連携しない脳のネットワークを同時に働かせることができます」と解説するのは、ハーヴァード大学のロジャー・ビーティ博士だ。ビーティを始めとした心理学・神経科学の研究者たちは、創造性にかかわる思考プロセスと、そのための脳領域を特定し始めている。

彼らによると、創造的な人たちの脳には、特別な配線パターンがあるのだという。ではいったい、それらはどのように特別なのだろうか?

実験の対象となった163人の被験者たちは、冒頭の例のように日常的に目にするモノ(レンガ、ナイフ、またはロープ)などの、クリエイティヴな使用法についてアイデアを求められた。さらに、脳神経活動と脳を巡る血流は非常によく連動しているという知見から、研究チームは被験者がモノの独創的な使い方を考えている間に、fMRI(機能的磁気共鳴画像法)で脳の血流状態を測定した。

ここで試されたのは、既知の情報から広く考えを巡らせて新しいものを生み出す「拡散的思考」と、呼ばれる能力だ。さて、彼らの脳はどのように働いていたのだろうか?

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