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「パイロットも酔う」ほどの暴風が襲った米東海岸 “安全着陸”が至上命題のコックピットでいったい何が? その技術に迫る

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「パイロットも酔う」ほどの暴風が襲った米東海岸 “安全着陸”が至上命題のコックピットでいったい何が? その技術に迫る

パイロットが訓練を始めるとき、まずこの一連の動きを練習するのはこのためだ。「航空会社に就職するころには、体が自然に動くくらい操作に慣れていなくてはなりません」とオハイオ州立大学の航空学研究センター(Center for Aviation Studies)で専任講師を務めるブライアン・ストゥルゼンコウスキーは言う。訓練の多くはシミュレーターを使って行われ、パイロットは約6カ月に一度、技術を訓練し直す。

訓練に限らず、実際の着陸でも計画に変更が生じる場合もある。角度を間違えたり、着陸に不安を感じたりしたとき、パイロットは再び上昇してくるりと一周し、もう一度、着陸をやり直すのだ。

「着陸はやり直しが生じるもの、というつもりでいるよう、生徒には厳しく言って聞かせるようにしています」と、ストゥルゼンプコフスキは言う。「常にそのつもりでいれば、突然、ゴーアラウンド(着陸復行、着陸をやり直すための再上昇)をすることになっても焦りません」

コックピットでの経験があっても、着陸時に横風を受けると機体は簡単に横滑りしてしまう。このルフトハンザ航空のエアバスA320の着陸を見てほしい。地上付近で翼に横殴りの風を受け、着陸をやり直すために再び上昇している。

こうした事態が生じるため、航空会社は安全を確保するためなら、どんな臆病者よりも神経質になる。風がひどくなれば、彼らはもっと大胆な対策を講じる。飛行機を地上にとどめておくのだ。

3月2日のノーイースターによって、約3,000のフライトが欠航になった。多くの乗客と、楽しいことが大好きな数人のパイロットにとって、新しい不満の種になったと言えるだろう。

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