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平昌五輪の新種目「ビッグエア」支えた美しき巨大建造物 迫力の舞台はこうして作られた

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平昌五輪の新種目「ビッグエア」支えた美しき巨大建造物 迫力の舞台はこうして作られた

建設現場ではたいてい作業員がラインをつくり、資材を手渡しながら足場を組み立ててゆく。だが、高さ150フィートもの巨大な足場がある現場は存在しない。下で構成要素となるユニットをひとつずつ組み立て、できたものからクレーンで釣り上げて、上でつなぎ合わせる。フォーバイフォー(4×4、単位はインチ、89mm角)の木材で補強してから、最後に全体を合板で覆えば完成だ。

平昌の競技場に建設された、雪で覆われる前のビッグエアのアプローチ。手前のスタジアムの客席にも雪を降らせ、ランディングバーンをつくる。PHOTO: CAMERON SPENCER/GETTY IMAGES

こうして、表面が平らとは言い難いが、急勾配のスロープが出現する。ゾレナが「面取りした斜面」と呼ぶものだ。ここから滑らかな斜面をつくり上げるには、大量の雪が必要になる。水分の含有量が少ないパウダースノーの重さは、1平方フィート(約9.29平方センチメートル)当たりわずか3ポンド(約1.36kg)だが、湿った重たい雪だと20ポンド(約9.07kg)以上になる。

人工雪の原料となる氷の量は、設営地の天候によって大きく異なる。17年のロサンゼルスのフェスティヴァルは3月だったため、ニューイングランド特有の寒さのなかで行われた16年冬のフェンウェイパークの大会よりは、かなり多くの氷を必要とした。

ちなみに、フェンウェイでは季節外れに暖かい場合に備え、800tの氷を用意するつもりだった。だが、気温が氷点下まで下がるという天気予報が出て、注文する氷の量は当初の予定の半分になった。

骨組みを覆う雪の深さは通常、18インチ(約46cm)を超えることはない。それ以上になると、雪の重みで基礎構造が壊れる恐れがある。さらに、「雪が多すぎると解体するとき、悪夢のように大変になります」とゾレナは説明する。

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