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電気自動車が普及すると、電力網を「破壊」する? 問題解決のために、いまやるべきこと

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電気自動車が普及すると、電力網を「破壊」する? 問題解決のために、いまやるべきこと

 脱・化石燃料を牽引する存在として注目されることの多い電気自動車(EV)だが、もしEVが圧倒的に普及したら電力は足りるのだろうか--。この課題に電力会社はどう対処しようと考えているのか。EVの普及で考えられる「功罪」と、その解決策について考える。

 電気自動車(EV)は、現在構想されているさまざまな交通手段にとって欠かせない存在だ。それにはもっともな理由がある。個人が移動できる交通手段が欠かせない現在の社会で、EVは公害を減らし、モビリティ性を高めることを約束しているからだ。

 しかし、排気ガスを出さずに公道を走るという夢の前には、少なくとも1つの問題が立ちはだかっている。米国を走るすべてのクルマが、いまの電力網のままでEVに切り替われば、悲惨な状況に陥る可能性が高いのだ。

 膨大な数の自動車が同時に電気を使う状況を、「プラグニング(Pluggening)」と呼ぶことにしよう。「消費者の誰もがEVを買い求めるようになれば、電力設備に大きな影響が及ぶことになるのは明らかです」と、南カリフォルニア大学のヴィタビ・エンジニアリングスクールで電気工学を研究するモハメド・ベシール教授は語る。

 そう聞くと、あちこちの変圧器が、まるで中国の旧正月を祝っているかのように火花を上げる様子を思い浮かべるかもしれない。だが、そのような風景が現実になることはない。いまのところ、EVの増加ペースはそれほど速くはなく、むしろ遅い[PDFファイル]と言ってもよい。

 しかし、電力会社が注意を怠れば、かの有名なゆでガエルのような結末を迎えることになる可能性はある。水の中に入れられたカエルが、水の温度を徐々に上げられてもそのことに気がつかず逃げ遅れてしまうという、例の話だ。

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