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NASAが密かにテストする、形状記憶合金の「動く翼」 無人機による実験現場に潜入

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NASAが密かにテストする、形状記憶合金の「動く翼」 無人機による実験現場に潜入

一般的な電気モーターとギアボックス、あるいは油圧機構でも、同じように翼を動かすことはできる。実際、すべての旅客機のフラップは、そうしたシステムで作動しているが、それには重くて大きいという難点がある。

その点、形状記憶合金にこれと同じ仕事をさせられれば、重量とサイズは何分の1かに抑えられる。よりすっきりとした新しい翼型を可能にすると同時に、軽量化によって燃料消費率も向上する。

スパン適応翼の原理は、不吉な名前と外観を持つ1960年代の試作戦略爆撃機「XB-70ヴァルキリー」によって実証されている(ヴァルキリーは、北欧神話の戦いの乙女ワルキューレの英語読み)。この試作機の主翼の一部はヒンジを介して連結されており、音速以下での飛行中は水平に維持されるが、超音速飛行では下向きに折りたたむことができた。これには、翼の先端部に衝撃波が及ばないようにして空気抵抗を減らしながら、パイロットが操作できる垂直舵面(主翼が水平なときには、もっぱら尾翼に頼ることになる)を増やして、方向安定性を高める効果があった。

プテラの主翼も、両端が垂直に近い角度になっているときには、翼後端のフラップが尾翼の方向舵に似た働きをして、左右方向のヨーイング(左右の首振り運動)の動きに影響を及ぼす。「翼を下向きに折り曲げると、機体がより安定するようになり、上向きに折り曲げると大きなヨーが得られます」と、モホルトは言う。

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