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地上最大の光学望遠鏡「マゼラン望遠鏡」の建設に立ちはだかる“強風” 航空宇宙企業「ボーイング」に白羽の矢

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地上最大の光学望遠鏡「マゼラン望遠鏡」の建設に立ちはだかる“強風” 航空宇宙企業「ボーイング」に白羽の矢

軍用ハードウェアから戦闘用ネットワークに接続する大規模コンピューターシステムに至るまで、幅広く事業を展開するレイセオンは、自社のサイバーセキュリティ技術を民間部門に転用し始めた。同社の最高経営責任者(CEO)であるトム・ケネディは、次のように語る。

「当社は数多くの軍事システムを堅牢にしてきました。この技術は、自律走行車向け車両間通信の実現にも向いています。車両間通信ネットワークは、どうやって保護されるべきでしょうか? 当社では、ネットワークの分析に人工知能を採り入れており、問題があれば解決のためにそれを隔離します。この分野における当社の次のステップは、自動車業界を大いに助けられるでしょう」

いかにして風を分析したのか

巨大望遠鏡を支援するボーイングの取り組みは、基礎的なことから始まった。マッカーシーは、「ボーイングは開口一番、『本当にふさわしい場所に建設しているのですか?』と尋ねてきました」と振り返る。望遠鏡は山頂に設置されるのだから、特定のポジショニングなど大して問題にならないと考えるかもしれないが、実は大問題だった。

「山頂に」という設定ではアバウトすぎて、航空力学の微妙さとマッチしないことが判明したのだ。ボーイングのノービーは次のように説明する。「航空力学的に考えると、気流という点では、特定のエリアがより優れた特性を備えていました。彼らは最終的に、格納ドームの建設場所を変更することになったのです」

暖かい、または冷たい空気の流れが引き起こす熱や振動の影響に対して、望遠鏡の格納ドームが最適化されていることを確かめる作業では、計算流体力学を使うことに主眼が置かれた。作業チームは水中につくった風洞のような回流水槽の中で試験を行ったのだ。

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