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「幸せ」はお金で買えるが“限度額”があり、先進国ほど相場も高かった 米研究結果

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「幸せ」はお金で買えるが“限度額”があり、先進国ほど相場も高かった 米研究結果

初等教育(8年)、中等教育・専門学校(9~15年)、高等教育(大学卒業以上)の3つのカテゴリーに分けて分析したところ、教育年数も幸福の飽和値に大きく影響していると考えられるという。人生の幸福度がピークになる所得はグローバル平均で各70,000ドル(約770万円)、85,000ドル(約935万円)、11万5,000ドル(約1,265万円)で、学歴の高さと期待所得には強い関連があるためだと、論文では述べられている。ちなみに、感情的安定が得られる所得は60,000~75,000ドル(約660万~825万円)、人生の満足感が得られる所得は95,000ドル(約1045万円)だった。

「比較」に影響される主観的な幸福度

この調査では、3つの「幸福」の基準において所得が一定額に達すると、幸福度はそれ以上大きくはならないことを示している。お金は生活に必要な基本的な要素を満たし、利便性をもたらしてくれる。そうして感情的安定が得られると、次に人は自分の欲求を満たす行動に出るのだろうと研究チームは推測している

興味深いことに、この種の欲求が満たされる条件は、その地域における社会的価値観を含む周囲との比較に多分に左右される。人は他人と比較し、さまざまな水準を上げることで、金銭的に解決できる気持ち的な願望を昇華させようとするのかもしれない。

しかし、このように手っ取り早く手に入るささやかな幸福は、長続きしないことがわかっている。「ヘドニック・トレッドミル現象」として知られている通り、人は富や成功で得られる幸福感にはすぐに慣れ、それは時間とともに薄れてしまうものなのだ。

いずれにせよ、「幸せ」の度合いとは極めて主観的なもので、どのような要因がどれだけ幸福に影響するかは人によって千差万別だ。この調査が教えてくれるのは、各地域、各文化で普遍的に見られた、幸福に対する「お金」の限界だろう。誰もがひしひしと感じている通り、やはり「お金」とは、わたしたちを幸せにする要因のひとつにすぎないということなのだ。

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