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ネットが育てる「レゴ文化」最前線 子どものおもちゃから大人のアートへ

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ネットが育てる「レゴ文化」最前線 子どものおもちゃから大人のアートへ

この言葉の証拠として、また熱心なレゴファンの存在を証明するものとして、まずは「/r/lego subreddit」が挙げられる。最も健全に機能しているサイトのひとつだ。「LEGO Ambassador Network」には300を超えるコミュニティの代表者が集う。「Rebrickable」ではファンがつくったMOC(「my own creation」の略で、自分の作品の意)を何千例も示し、手順を無料で公開している。

ネットに広がるレゴのユートピア

“普通の道”から外れてみたいファンのために、特別なテクニックも幅広く存在する。例えば「スタッズ・ノット・オン・トップ」(SNOT)は、レゴのパーツを横にはめたり逆さまに置いたりして、多次元のモデルをつくリ出す手法だ。「違法組み立て」と呼ばれるものもある。従来のつなぎ方を使わないため、本来の方法で組み立てるのを好む“純粋主義ビルダー”たちには嫌われている。

自分の作品を説明したいが、いい言葉を見つけられないでいる人は、「Brick Blogger」のサイトで「LEGO Dictionary」を当たるといい。例えば「DSS」とは「Dreaded-Sticker-Sheet」の略で、組み立てた作品に貼り付けるステッカーシートのうち、AFOLにはあまり好まれないものを指す。

「ビッグネット(Bignette)」とは「大きなレゴ作品」を意味する。「クローン・ブランド(Clone Brands)」の項には、「レゴに似た組み立ておもちゃで、ほとんどはレゴブロックと一緒に使うことができるが、値段が安く、品質も低く(中略)レゴファンからひどく軽蔑される場合が多い」とある。

「プラスティックのブロックを、親しみを込めて『BURP(“Big Ugly Rock Piece”の略で、ひどく不細工な石ころの意味)』と呼ぶような人たちの集まりなんて、ほかにないでしょう?」と言うのはザックだ。ハンドルネームBrikkyy13を使い、レゴのオンライン百科事典「Brickipedia」のエディター、言い換えれば「パトロール役」を務めている。

「こうした略語は、必要に応じて生まれてきました。『My Own Creation』というより『MOC』というほうがずっと簡単でしょう。でも、このコミュニティにとって何より重要な点は、こうした用語がぼくたちのアイデンティティを確立するために役立ち、ほかとの違いを際立たせてくれることなんです」とザックは言う。

このコミュニティは、オンラインでますます稀有な存在となりつつある。つまり、参加者全員が互いを気にかけ、大事にしているのだ。ここはブロックに満ちたユートピアである。だが、なかにはユートピアを見つけるまでに時間がかかる人もいる。

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