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わたしたちは常に監視されている? 米国で犯罪捜査に使われる「秘密プログラム」の危険性

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わたしたちは常に監視されている? 米国で犯罪捜査に使われる「秘密プログラム」の危険性

仕組みがわからなければ議論すらできない

パラレルコンストラクションの最も気がかりな側面のひとつは、それによって政府の監視テクノロジーに市民の「監視の目」が届かなくなってしまうことだ。冒頭で紹介したフロリダ州の強盗事件で使われた携帯電話追跡デヴァイスのスティングレイは、登場から何年も経っているが、その存在が一般に向けて明らかにされたのはつい最近のことである。

いまのところ弁護士も法学者も、令状なしでスティングレイを使用することが修正第4条に違反するかどうか、決断を下しかねている。理由のひとつは、それについてわかっていることがあまりにも少ないからだ。これはつまり、人権を侵害する技術によって有罪になった人が大勢いるかもしれないということでもある。

政府が将来、例えば顔認識のような新しい監視テクノロジーを隠すことがあった場合、市民はこの技術にバイアスがないか、欠陥がないかを見定めることができなくなってしまう。監視技術がどう使われるかについて、裁判官と市民が理解していなければ、その合憲性を判断することもできない。

市民は、監視プログラムの隠蔽が許容されるべきかを判断する必要がある。確かに、特定の捜査技術を秘密にすることが犯人の逮捕に役立つ可能性はある。しかし、市民がプログラムの仕組みの基本だけでも知らないのであれば、議論することすら困難なのだ。

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