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わたしたちは常に監視されている? 米国で犯罪捜査に使われる「秘密プログラム」の危険性

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わたしたちは常に監視されている? 米国で犯罪捜査に使われる「秘密プログラム」の危険性

政府による大規模な通話記録監視プログラム

『ニューヨーク・タイムズ』は2013年、大規模な通話記録監視プログラム「ヘミスフィア」の存在を明らかにした。政府関係者がパラレルコンストラクションを使うことで隠そうとする監視プログラムはいくつかあるが、なかでもヘミスフィアは証拠書類が最も多く揃っているもののひとつだ。

この秘密プログラムでは警察に対して、1987年にまでさかのぼる通話記録を含む巨大なデータベースへのアクセス権が与えられる。そこには何十億という通話記録が日々追加されているという。

政府はヘミスフィアをつくり上げるために、AT&Tにとって有利になる提携を同社と結んだ(報道によるとヘミスフィアは、AT&Tが捜査機関などに有償で提供する監視プログラムであり、年間数百万ドルの売り上げがあるという)。AT&Tは、米国内の固定電話スイッチの4分の3と、ワイヤレスインフラの大部分を所有している。たとえあなたが番号を変えても、ヘミスフィアの高度なアルゴリズムは通話パターンを分析して、あなたと新しい回線を結びつけられる。また、このアルゴリズムのおかげで、警察はあなたがいた場所や電話を受けた場所に一時的にアクセスできる。

司法省はヘミスフィアを「麻薬対策ツール」と謳っていた。だが、『The Daily Beast』が2016年に入手した文書によると、このプログラムは医療保険詐欺や殺人事件など、あらゆる犯罪の捜査に使われてきたという。

「ヘミスフィアの能力を活用することによって警察は、個人の人間関係や交友関係を特定し、その人のソーシャルネットワークを作成できるのです」と語るのは、電子フロンティア財団(EFF)で専属弁護士を務めるアーロン・マッキーである。「何ひとつ罪を犯していない無実の人の情報も、このデータベースに集められている可能性は大いにあります」

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