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わたしたちは常に監視されている? 米国で犯罪捜査に使われる「秘密プログラム」の危険性

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わたしたちは常に監視されている? 米国で犯罪捜査に使われる「秘密プログラム」の危険性

ヒューマン・ライツ・ウォッチに所属する研究者で、この報告書を執筆したサラ・セイント=ヴィンセントは、「未公表の捜査手法に関して実際に何が使われていたのか弁護団が突き止めようとすると、検察は多くの場合は守りを固めて、イエスかノーかの明確な回答を避けようとします」と話す。

秘密の監視プログラムを介して入手された証拠は、警察の調書上では、不可解な用語を用いて記載されるようだ。アメリカ自由人権協会(ACLU)のプロジェクト「Speech, Privacy and Technology(SPT)」で専属弁護士を務めるネイサン・フリード・ウェスラーは次のように語る。「警察が調書に『秘密の情報源から入手した情報に基づいて容疑者の居場所を突き止めた』と記入している例をいくつも見てきました。彼らは曖昧な言葉を意図的に使っているのです。そう書かれるとまるで、高度な監視デヴァイスではなく人間の情報提供者か何かのように聞こえます」

腕のいい弁護士が努力した結果、信じられないほど好条件の司法取引が提示されたり、訴訟そのものが取り下げられたりすることもある。強力な秘密監視プログラムの存在が危険にさらされるくらいなら、たった1件の訴訟など政府にとっては重要ではないとしばしばみなされるようだ。

「パラレルコンストラクションを許してしまうと、何らかの憲法上の問題をはらんだ捜査の結果として訴訟に至っても、それが明るみに出ることはなくなってしまいます」と、セイント=ヴィンセントは語る。ヒューマン・ライツ・ウォッチの報告書によると、例えば令状なしでスティングレイを使用することの合憲性については、いまも議論が続いているという。現に一部の裁判所は、スティングレイの使用は合衆国憲法修正第4条(不合理な捜索および押収の禁止)の違反にあたるとの裁定を下している

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