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HomePodは、思ったほど「スマート」なスピーカーではなかった 『WIRED』UK版レヴュー

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HomePodは、思ったほど「スマート」なスピーカーではなかった 『WIRED』UK版レヴュー

HomePodの購入をためらわせる理由のひとつが、このSiriの性能だ。残念ながら、Siriは世界最高の音声アシスタントではないし、2番目とも言い難いだろう。

もちろん、ほかのアップル製品でSiriを使ってできるようなことは、HomePodでも普通にできる。「HomeKit」に対応する機器やスマート照明を操作したり、「Apple ID」と連携させて電話をかけたりメッセージを送信したりすることも可能だ(ただし、登録できるアカウントはHomePod1台につき1つだけで、複数アカウントの使い分けはできない)。

問題なのは、Siriがよくユーザーの言うことを聞き間違えてトンチンカンなことをやらかす点だ。アマゾンの「Alexa」やグーグルの「Google アシスタント」ほど洗練されていないし、回答もちょっと壊れた機械が変なアクセントで話しているように聞こえる。これでは信頼の置けるアシスタントからは、ほど遠いと言える。

アップルに期待しすぎだった?

HomePodに問題らしい問題はないのだが、なんだかがっかりしたような気分になるのはなぜだろう。アップルのせいで期待しすぎていたからだろうか。

アップルはHomePodを発表する際に、これでマーケットからほかの製品は消え去るとまで豪語した。正直、それはないだろう。現時点で発売されているスマートスピーカーとしては音質が最高レヴェルかもしれないが、この価格なら当然そうあるべきだ。

音はSonos Oneよりわずかに優れているかもしれないが、HomePod1台の値段でSonosは2つ買えてしまう。いま買うなら、個人的にはSonosを2つ買うほうを選ぶ。ペアリングすればステレオスピーカーとして使え、音ははるかによくなるからだ。

HomePodは「年内」にはステレオペアリングができるようになる予定だ。また、違う場所に置いた複数のスピーカーをシンクロさせて同時に音を出すマルチルーム機能が使えるようになるには、「AirPlay」のアップデートを待たなければならない。

結局のところHomePodの“スマートさ”は、他社のレヴェルにはまったく追いついていない。Siriがグーグルやアマゾンの音声アシスタントと競うには、性能の向上が必須だ。

もちろん、こうした問題は解決できる。価格については値下げの可能性があるし、ステレオペアリング機能やマルチルーム機能もそのうち使えるようになる。Siriもだんだん改良されていくはずだ。そしてすべてが実現したとき、HomePodはアップルの宣伝文句にふさわしい製品になるだろう。

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