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HomePodは、思ったほど「スマート」なスピーカーではなかった 『WIRED』UK版レヴュー

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HomePodは、思ったほど「スマート」なスピーカーではなかった 『WIRED』UK版レヴュー

高音域も落ち着いた感じで出ている。着信音もクリアに無理なく表現できているし、耳障りでもない。

しかし、以前のデモのときと同じように、今回も感じたのが中音域の弱さだ。小さなことではあるが、高音や低音のレヴェルを思うと、中音域に関してはもう少し頑張ってほしかった。値段はさておき、それができていれば本当に素晴らしいスピーカーだ。もちろん中音域に不満があっても、かなり優れた製品であることに違いはない。

HomePodが真価を発揮するのは、音量を絞って音楽を再生するときだ。それほど音量を大きくしなくても、魅力的なサウンドスケープが展開される。一方、スピーカーの音を最大に近づけても安定感があり、透明感が失われることはない。

だが、これは決して褒めているわけではない。音量を大きくしたときには、もっとパワフルであってほしいのだ。フルヴォリュームにすればリビングルームを音楽で満たすことはできるが、それでも普通に会話ができる。正直、この力のなさには驚いた。ちょっとパーティでも開いて大騒ぎしようかと思ったところで、このスピーカーではパワー不足だろう。

360度の全方位再生については、驚くほどうまく機能している。部屋のどこに移動しても聞こえてくる音には安定感がある。さまざまなスピーカーが「スイートスポットを気にしなくていい、どこでも均質に楽しめるサウンド」を謳っているが、HomePodのレヴェルに達しているものは多くないだろう。

大きな弱点は、Siriの性能

ということで、デザインは素晴らしい、音質はいいけれど完璧ではないということがわかった。では使い勝手はどうか? アップルはこの点については常に注意深く、発売前に十分な時間をかけてテストをする。

HomePodは、音声による操作を強く意識したデザインになっている。iPhoneを通じてスピーカーとやりとりするなど、アップルというブランドには似つかわしくない回りくどいやり方だろう。スマートフォンの画面でいちいちアプリを立ち上げて操作するなんて、まったくもってスマートではない。操作を間違えば、iPhone側で音楽を再生してしまうことだってあるかもしれない。

だが、音声コマンドならはるかにシンプルだ。スピーカーの真ん中あたりに配置された6個の内蔵マイクのおかげで、音楽の再生中でも部屋の反対側からでもSiriに話しかけられる。実際に試してみたところ、小さな部屋ならフルヴォリュームで音楽を流していてもすぐに反応したが、オフィスのような場所ではうまくいかないことがあった。

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