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人工知能が、脳を刺激して「記憶力を向上」させる方法を見つけ出した:米研究結果

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人工知能が、脳を刺激して「記憶力を向上」させる方法を見つけ出した:米研究結果

ただし、ブラックボックスはブラックなまま

「驚異的な効果があるわけではありませんが、間違いなく前途有望な研究です」と、カリフォルニア大学サンディエゴ校の神経学者、ブラッドリー・ヴォイテックは言う。ちなみに彼はこの研究にかかわってはいない。

ここで疑問なのは、今後のこの分野の研究がもっといい結果を生むかどうかだ。患者の脳により多くの、そしてより精密な電極が埋め込まれれば、アルゴリズムはもっと多くの神経信号をより正確かつ短いタイムスパンで読み取れるようになる。

また、アルゴリズムを訓練するためのデータが増えるのも助けになる。しかし、てんかん患者がこのような研究に協力できるのは最長でも数週間。研究者が患者と過ごせる時間は限られる。カハナの研究で行われたセッションは3回だったが、より多くのセッションのなかで訓練された機械学習アルゴリズムは、もっといい結果を生むかもしれない。

より良質かつ大量のトレーニング用データを集めたとしても、研究者たちは依然として中身が不可解なアルゴリズムを使って脳を研究・操作することの意味と向き合わなければならない。カハナのシステムは特定の状況下において人が単語を思い出す能力を向上させられるが、それがどういう仕組みで機能を向上させているかは、いまだに正確にはわからないのだ。

カハナのチームもこの点は考慮済みだ。アルゴリズムのなかには、ほかに比べて調べるのが簡単なものがある。カハナらが今回の実験で使ったのは、シンプルな線形分類器だ。そのため研究者たちは各電極での活動が、脳のパターンや活動を識別する彼らのモデルにどうかかわったのかをある程度推測することができた。

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