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人工知能が、脳を刺激して「記憶力を向上」させる方法を見つけ出した:米研究結果

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人工知能が、脳を刺激して「記憶力を向上」させる方法を見つけ出した:米研究結果

被験者には数秒間に1度、新しい単語が提示される。そしてアルゴリズムが、脳がそれを記憶する準備ができているかどうかを判断する。「われわれは、閉ループシステムによって被験者の脳の状態の記録し、分析し、脳に刺激を与えるかどうか判断を下すことができました。すべて数百ミリ秒の間にです。」とカハナは言う。

これはうまく機能した。研究者たちは彼らのシステムは、患者の単語記憶の能力を平均15パーセント向上させたのだ。

脳刺激が記憶に与える影響について、カハナの研究室が何かを発見したのは、これが初めてではない。17年にカハナらは、電気信号を与えるタイミングによって脳が何かを思い出す能力が向上あるいは低下するようであることを証明した。この研究では、低機能な状態の脳の記憶を司る領域に刺激を与えると、被験者のスコアが上がったという(逆に高機能な状態の脳に刺激を与えると成績は下がった)。

これは大きな発見だったが、治療上は役に立たないものだった。研究者が確認できたのは、記憶力テスト後の脳の状態と記憶のつながりである。しかし脳の能力強化の観点から言えば、記憶の最中に電気信号を送りたい。

今回、カハナのチームは機械学習アルゴリズムを使って閉ループシステムをつくりあげたようだ。「猫の画像を識別させる代わりに、アルゴリズムにデコーダーをつくらせました。脳内の電気活動をみて、脳がよい結果を出せる状態にあるか判断するためのものです」とカハナは言う。

脳が結果を出せる状態にないとき、彼らのシステムは電気信号を送ってより高機能な状態へもっていく。まるで脳のペースメーカーのように。

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