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ノロウイルスの脅威からどうすればオリンピック選手を守れるか 平昌五輪を襲った「強敵」の撃退法

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ノロウイルスの脅威からどうすればオリンピック選手を守れるか 平昌五輪を襲った「強敵」の撃退法

もちろん、昔から旅行者の多くは下痢や胃腸系の不調に悩まされるものだし、約30パーセントは何らかの型の大腸菌に感染する(大腸菌は細菌なので抗生物質が有効だ)。しかし、テキサス大学の感染症専門医で、1972年に世界で初めてノロウイルスを発見したチームにも加わっていたハーバート・デュポンは、旅行中の下痢の5~10パーセントはノロウイルスであり、この場合は抗生物質は効果がないと指摘する。唯一の治療法は「自分の部屋に行き、トイレのそばで胎児のように丸まってボトルの水を飲みながら安静にする」ことだという。なお、アメリカなどで販売される胃腸薬「ペプトビスモル」によって症状が多少は緩和するとの研究もある。

では、ノロウイルスの大流行の危険に晒される選手たちの健康を守る最善の策は何だろう。まず、すべてのものを漂白剤で消毒する。感染者を隔離する。食事の調理をする人の健康にも留意する。アルコール濃度70パーセントの除菌剤を使った手洗いの徹底。そしてもうひとつ、握手はしない。デュポンは「選手同士が挨拶するとき、肩を叩いたり拳を合わせることは構いませんが、現状では握手は避けるべきでしょう」と指摘する。

なるほど、それほど難しくはなさそうだ。アスリートたちは体のほかの部分を合わせるときも、違うやり方を考えたほうがいいかもしれない。

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