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史上最悪のサイバー攻撃にさらされる平昌五輪 ロシアの報復と北朝鮮の思惑

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史上最悪のサイバー攻撃にさらされる平昌五輪 ロシアの報復と北朝鮮の思惑

ThreatConnectの調査員であるカイル・エームケは「オリンピックに向けて、今後もファンシー・ベアやそのほかの“APT”による攻撃が発見されると考えています」と話す。APTとは「高度な持続的脅威(Advanced Persistent Threat)」の略で、洗練された技術をもつ国家ぐるみのハッカー集団を指す業界用語だ。「ある程度、情報の暴露に成功したからという理由だけで、彼らが攻撃を終えるとは思えません」とエームケは懸念する。

北朝鮮絡みとみられるキャンペーンも同様だ。マカフィーのサマニは問題は深刻化する一方だと警鐘を鳴らす。ハッカー集団が別の動機をもつようになれば、乗っ取ったコンピューターを使って諜報活動よりも大きな攻撃を行うのは火を見るよりも明らかだ。データを破壊したり、ネットワークの混乱を引き起こしたりするようになるだろう。

サマニは「情報収集のために始められたハッキングが破壊活動に使われるようになった事例はいくつもあります」と言う。ただ今回の場合、ハッカーたちの目的が単なる諜報活動以上のものになりそうな兆候は見られないとも指摘する。今後どうなるかはまったく予測不能だという。

情報リークから諜報活動まで問題は拡大しているが、サイバー攻撃で地球が滅びるわけではない。しかし主催者側や人生でたった一度の晴れ舞台を心待ちにする選手たちにとって、世界最大のスポーツイヴェントを本気で狙う悪質なハッカー集団がいくつもあるという状況は、大会終了まで大きな懸念となるはずだ。

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