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「ググる」という動詞はこうして一般化した その誕生とグーグルが支配する情報世界ができるまで

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「ググる」という動詞はこうして一般化した その誕生とグーグルが支配する情報世界ができるまで

 検索を意味する動詞として、「ググる」という言葉は一般的に使われるようになってきた。検索サーヴィスの「Google」に由来するこの言葉は、英語でも「Google it」といった具合に使われ、辞書に掲載されるほどに定着した。だが、そもそもいつごろからどう使われ始め、人々に広まっていったのか。その歴史をひもといてみた。

PHOTO: MARCEL DE GRIJS/123RF PHOTO: MARCEL DE GRIJS/123RF

ブランドは、それが一般名詞として日常に定着したときに頂点を極める。「バンドエイド」や「クリネックス」は有名だが、実は蓋付きの大型ごみ容器「ダンプスター」もそうだ。

このごみ箱を考案したジョージ・ロイ・デンプスターは1939年にごみ収集システムの特許を取得したが、「デンプスター・ダンプスター・ファイア」は残念ながらいまだに商標登録されていないようだ[編註:「Dumpster fire」は手のつけられない大混乱を意味するスラング。米大統領選の混乱を形容するために多用され、2016年のアメリカ英語学会の「Word of the Year」に選ばれた]。

ブランド名が動詞になることはさらに珍しい。まず思いつくのは、アメリカの掃除機ブランドに由来する「Hoover」で、これは掃除機をかけることを意味する。

ヴィデオ電話をかけることを「スカイプする」と言うこともあるが、この分野ではほかにも有名なソフトウェアが存在する。FaceTimeやWhatsAppを使うときに「スカイプする」とは言わないだろう。そんななか、デジタル世界での特定の行為をまとめて意味する稀有な地位を獲得した企業が、「ググる(to Google)」のグーグルだ。

最初に使ったのはラリー・ペイジ?

ラリー・ペイジはグーグルを立ち上げた1998年9月の2カ月前に、すでにこの動詞を使っている。その可愛らしいフレーズは、この検索エンジンのURLがスタンフォード大学のドメイン下の「http://google.stanford.edu/」だったころ、Google-Friendsのメーリングリストで使われた記録がある(もちろんGoogle-Friendsはもう存在しないので、参加しようなどと思わないように)。

ペイジはサーヴィスにアップデートを加えたあとで、仲間たちに「楽しんで、ググりまくろうぜ!(Have fun and keep googling!)」というメッセージを送った。グーグルの検索エンジンデータベースは、いまや1億ギガバイトを超えている。わたしたちは明らかに「ググりまくった」のだ。

こうして、コンピューターに詳しい者たちの間では「ググる」という単語は自動詞として使われるようになった。特に目的のない時間つぶし、検索のための検索、サイバースペースにおける日曜日のドライヴだ。

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