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ボーイングの「巨大ドローン」は、物流革命の旗手になれるか 自動車サイズの「空飛ぶ機械」が向かう先

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ボーイングの「巨大ドローン」は、物流革命の旗手になれるか 自動車サイズの「空飛ぶ機械」が向かう先

みなさんが思い描くドローン配送とは違うかもしれないが、この種のドローンならではの実用性がある。「現実の世界で仕事ができる可能性が見えてきています」と語るのは、トラック運送の仲介業者トランスフィックスの最高経営責任者(CEO)、ドリュー・マッケルロイだ。

大量輸送と個人輸送の間というニーズ

この15年ほどで宅配の需要は増えており、荷物は小さくなり、配達先が細かくなっている。従来は配送トラックがウォルマートに商品を運び、消費者がクルマでウォルマートに買い物に出かけて商品を自宅に持ち帰るのが普通だったが、こうした古いモデルは消滅しつつあるとマッケルロイは語る。海路による大規模な大量輸送と、靴箱ほどの大きさをしたパッケージによる宅配との間を埋められる輸送手段には、活躍のチャンスがあるのだ。

また、フェリーでしか本土と結ばれていない石油リグや、島などまで飛べるドローンをつくるほうが商業サーヴィスは容易かもしれないと語るのは、ワシントン大学のサプライチェーン輸送ロジスティクスセンターの創設ディレクターであるアン・グッドチャイルドだ。「この規模の輸送のほうが、小さなドローンよりもおそらく実現には近いでしょう」

小型ドローン群を米国の都市部で飛ばすのは、流通拠点からであれ、巡回するトラックからであれ[日本語版記事]、規制と政治の問題が無数にある。もっと田舎のほうが、あるいは指定の発着パッドが使えるような制御された環境のほうが、ドローンは簡単に飛べるはずだ。そして航空機の建造と認定について、ボーイングほど詳しい企業はそう見当たらない。

だからしばらくは、おむつやピザを家で受け取る際には、ドローンの音ではなくドアベルの音を聞くことになるだろう。石油リグで生活しているとすれば、ドローンがやってくる日は近いかもしれないが。

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