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仮想通貨の「詐欺」が止まらない 浮き彫りになってきた「ICO」の問題点

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仮想通貨の「詐欺」が止まらない 浮き彫りになってきた「ICO」の問題点

話はさらに複雑になるが、ブロックチェーンの世界のスタートアップの創業者たちは投資家に対して、これは株のような従来の有価証券に金を払うことではなく、技術そのものへの投資だと説明することもある(しかし、それが実際に何を意味しているのかは不明確なことが多い)。また7億ドル以上の調達に成功したblock.oneのように、これよりさらに踏み込んで、トークンはまったく何にも使うことはできないと明言するスタートアップもある。

愚か者たちの金鉱探し

ICOの条件は通常、ホワイトペーパーに書かれている。問題のスタートアップが有望な投資機会かを判断するために与えられたほとんど唯一の資料だ。多くのICOでは、ある程度は完成したソフトウェアなど実際のプロダクトは何も存在しないのに、仮想通貨で何百万ドルといった金額が動く。

またプロトタイプがある場合でも、技術的なことに精通した投資家でなければそれが成功を納めるかどうかを見極めることは難しいだろう。さらにスタートアップは自分たちでホワイトペーパーを書くことすらせず、外注で済ましてしまうことも多い。

ネット上からは消えたProdeumのホワイトペーパーには、2種類のトークンを使ったシステムの説明がなされていた。そのシステムは一見、ほかの詐欺ではないICOのいくつかよりしっかりしているように見えた。プロジェクトに関わったとされるブロックチェーンの専門家4人の名前まで書かれていたのだ。

しかし、そのうちの1人であるペーター・ジャンドリックはLinkedlnに、自分は「個人情報盗用の被害者」でProdeumとは無関係だと述べている。もう1人のヴィータウタス・カセタは『WIRED』US版の取材に対し、勝手に名前を使われたと話した。

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