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仮想通貨「テザー」の疑惑が本当なら、市場が崩壊するかもしれない 信頼性を損なう“事件”が続発

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仮想通貨「テザー」の疑惑が本当なら、市場が崩壊するかもしれない 信頼性を損なう“事件”が続発

「ベンフォードの法則」という裏づけ

テザーは昨年9月、監査の代わりと称して準備金の存在を実証するという文書を公表した。だが、提携金融機関の欄は黒く塗りつぶされていた。それ以来、Tetherの流通総額は4億5000万USDTから、22億8000万USDTへと約5倍に増加している(USDTはTetherの単位)。テザーは、この1月だけでも8億5000万USDTを新たに発行している。急ピッチで新たなTetherが発行されていることから、テザーの目的に関する疑惑が高まっている。

先週、Tetherの新規発行に関する統計分析が匿名で公開され、暗号通貨の業界で広まり始めた。このレポートは、ここ1年で新しいTetherが発行された時期が、ビットコインの急落と緊密に連動していることを示唆している。これまでも指摘されてきたことだが、それを裏づける重要な数字も出てきた。

このレポートでは、さらにTetherの新規発行後の取り引きを無作為に抽出し、これらが「ベンフォードの法則」に反していると結論づけた。この法則は、あらゆる数値は1から始まる確率が最も高く、それが2から9へと増えるに従って、最初に現れる確率が減少していくという統計的原理だ。

ところが、Tetherのトランザクションは異なる分布を見せていた。レポートの言葉を借りると、「何らかの『人為的』な市場操作手法」の存在が示唆されるのだという。このレポートの匿名の著者は、1000xグループ(暗号通貨市場において最高品質の情報を見つけることを専門とする新しい民間コミュニティー)の資金援助を受けた「機械学習/統計担当の元グーグル社員」とされている。

取引所における重要な役割

テザーに十分なドルの準備金(そして、規模の小さいユーロ固定通貨用のユーロ準備金)があるなら、これらの観測は必ずしも大きな問題にはつながらないだろう。だからこそ、多くの人々が監査の実施を声高に求めている。

だが先週、ウェブを巡回していたネット民が、監査法人であるフリードマンのウェブサイトからテザーとビットフィネックスの名が消えたことに気づいた。そして数日後、テザーはニュースサイト「CoinDesk」の報道で、同監査法人との提携解消を正式に認めた。

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