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ネット通販の隆盛で、「ロボット・ルネサンス」は加速する いかに機械は「倉庫」から進化を遂げるのか

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ネット通販の隆盛で、「ロボット・ルネサンス」は加速する いかに機械は「倉庫」から進化を遂げるのか

「柔らかくてつぶれやすいものもあれば、硬いものも、重いものも、軽いものもあります。しかしどうやってもこれはプログラムできません」と、Kindredの設立者のひとりであるジョージ・バブは述べる。そこで、強化学習と呼ばれる2番目の手法が効力を発揮する。

ロボットは学習した内容を基に、試行錯誤を重ねてスピードと正確性の両方にさらに磨きをかける。理論的には、これで発送プロセスが改善されるだけでなく、効率もよくなる。例えば、衣料品店は冬が近づいてきたら、コートなどの分厚い商品の扱い方をロボットに教える必要が生じる(Kindredは現在、GAPでパイロットプログラムを実施している)。

ロボットに冬物の扱い方を教えるのに、新たに複雑なコードを大量に作成するなんて、おかしいと思うかもしれない。だが、配送センターなどの比較的構造化された環境でも、ロボットは山ほどの障害物に直面する。そのなかには文字通り、一緒に働いている人間も含まれる。

ロボットは労働現場の「仲間」になる

人間とロボットの協働が求められる状況が増えたことで、企業は自動ロボットを職場に統合する方法を検討せざるを得なくなっている。アマゾンと10万体の働くロボットの場合、その方法とは非常に人間的な行動、すなわち「聞くこと」だった。研修プロセスにおいて作業員が声を出す役割を担った。

「ロボットたちは、棚の素材と容器の色に関してフィードバックを返すほど、粒度が細かくなりました」と、アマゾンの広報担当であるニナ・リンゼイは言う。「またそのデザインも、ロボットが商品を効率的に見つけられるよう配慮されていました」

シニカルな人には、作業員たちは自分の仕事がなくなる日を自ら早めているように聞こえるかもしれない。だが短期的には、そんなことはここでは起こらない。アマゾンでは、ロボットの採用数と比例して人間の雇用数も増加している。また、ロボットの活躍の場があるのと同じように、人間にも活躍の場がある。

「技術は、人が行う作業を肩代わりするのが非常に得意ですが、仕事とはそうした作業だけではありません」と、デロイトのマネージングディレクターであり、職場でのロボットに関する新しいレポート[PDFファイル]の共同執筆者であるデヴィッド・シャツキーは言う。「このため仕事の種類は変わるでしょうが、多くの仕事のカテゴリーが大量に消滅することはないと思います」

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