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地球温暖化の影響で、アオウミガメは「ほぼすべてメス」になる

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地球温暖化の影響で、アオウミガメは「ほぼすべてメス」になる

 地球温暖化による気温の上昇に伴い、卵の孵化する温度で性別が決まる生物のメスの比率が高まっていることが明らかになった。なかでもオーストラリアに生息するアオウミガメの幼体では、なんとメスが99パーセント以上を占めているのだという。

PHOTO: OLEKSII CHURILOV/123RF

 地球温暖化による気温の上昇に伴い、卵の孵化する温度で性別が決まる生物に危機が迫っている。オーストラリアにある世界最大のサンゴ礁地帯、グレート・バリア・リーフの北東部に生息するアオウミガメの幼体について調査したところ、なんとメスが最大99パーセント以上を占めているという研究結果が明らかになったのだ。

 研究結果は、米学術誌「Current Biology」で発表された。調査では、性別の不均衡が起きることで近い将来、アオウミガメの個体数の激減や絶滅の可能性が示唆されている。

 カメやワニの性別決定には、遺伝によるものではない「温度依存性決定」と呼ばれる仕組みがある。われわれ哺乳類とは違い、卵の孵化する温度が成長する胚の性別に影響を与えるのだ。

 オーストラリアに生息するアオウミガメの場合は、孵化温度が29.3℃だとオスとメスが半々で生まれ、適温以下だとオス、適温以上ではメスの比率が高まるという。アメリカ海洋大気庁(NOAA)の海洋生物学者マイケル・ジャンセンをはじめとした研究グループは、「100パーセントがオスになるかメスになるかの温度範囲は、わずか数℃ほどです」と、指摘している。

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