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止まらない「クリプトジャッキング」 暗号通貨の採掘がもたらす「狂騒曲」の行く末

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止まらない「クリプトジャッキング」 暗号通貨の採掘がもたらす「狂騒曲」の行く末

 Coinhiveは『WIRED』US版の取材に対し、「AuthedMineは現時点では部分的な成功としか呼べません」としたうえで、次のように説明している。「広告ブロッカーは大半がAuthedMineをブロックしていますし、(ノートンのような)ウイルス対策ソフトウェアもAuthedMineをコンピューターに対する脅威として検出します。これは以前に使われていたツールの代わりに新しい製品を使ってもらおうという弊社の目標にとって逆効果で、どう対処するか検討中です」

 例えば、ソフォスはクリプトジャッキング関連のものはすべて「寄生」マルウェアとみなす。Google ChromeのベースになったオープンソースのChromiumなどのブラウザの開発元も、クリプトジャッキングの取り扱いや、ユーザーを保護するためにブロックすべきかを検討しているという。Operaは12月末、マイニング関連のスクリプトを防ぐために標準の広告ブロックツールに「NoCoin」という機能を追加することを明らかにした。

ウェブブラウジング体験にも影響

 クリプトジャッキングが軌道に乗るにつれ、この手法はこれまで時間をかけて広まってきたさまざまなマイニング技術のある種の概念上のスタンダードとしての機能を果たすようにもなった。Coinhiveはこれを、「CAPTCHA」のようにスパム対策のメカニズムとして用いることすら提案している。

 根底にあるのは、90年代から存在するプルーフ・オブ・ワークスと呼ばれる考え方だ。これはサーヴィスをリクエストしてきた者に対し、それが人間かどうかをチェックする代わりにCPUに負担をかける演算を行わせ、結果としてサイトを閲覧するといったサーヴィスの実行速度を下げるというものである。

 サーヴィスを手に入れるために支払わなければならない代価によって、そのサーヴィスの経済的魅力が失われる。人間のユーザーにとっては現行のCAPTCHAのようなテストよりは煩わしくないかもしれないが、代わりにデヴァイスの処理能力を差し出していることになる。また、スペックの低い古いマシンでは、サーヴィスを得るだけの演算をこなすのにかなりの時間がかかる可能性もある。

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