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グーグルの画像認識システムはまだ「ゴリラ問題」を解決できていない 見えてきた「機械学習の課題」

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グーグルの画像認識システムはまだ「ゴリラ問題」を解決できていない 見えてきた「機械学習の課題」

グーグルの親会社アルファベットやIT業界は、自動運転のようなさらに重要な分野でも、この種の問題に直面する。ロマンはヴァージニア大学で働くソフトウェアの信頼性評価の専門家バイシャキ・レイと共同で、自動運転など特定の状況で画像認識システムの動作を制限する方法を探っている。

レイによると一定の進歩は得られたが、こうした制限をどれだけうまく管理できるかはわからないという。そのうえで、「機械学習モデルが何を学んでいるのか具体的にはわかっていません」と、レイは指摘する。

「ゴリラ」を認識できる人工知能

ゴリラを検出できるグーグルの機械学習システムもある。Google Cloud Platformのひとつである「Vision API」は、システムへの組み込みが可能な画像コンテンツ分析システムだ。これを利用したオンラインデモで、ゴリラとチンパンジーの写真を試したところ、どちらも被写体の認識が可能だった。

Vision APIのシステムは、画像に含まれている物体を検知し、関連性が高いと思われるタグのリストをスコアとともに表示する。例えば、双子の赤ん坊を抱いている成人ゴリラの写真は94パーセントのスコアで「ニシゴリラ」とタグ付けされたほか、「哺乳類」と「霊長類」のスコアも90%超だった。

ヴァーチャルアシスタントの「Google アシスタント」も、ゴリラを「ゴリラ」と呼ぶことを許されている。Android携帯にはGoogle アシスタントを呼び出して携帯のスクリーンに何が表示されているかを説明させる機能があるが、先ほどの双子の赤ん坊ゴリラの写真を見せると「マウンテンゴリラ」だと言われた。

しかし、昨年10月に「コンピューターヴィジョンの進化」を示すものとしてGoogle フォトに追加された「Google レンズ」という機能では、違ったことが起きる。同じ画像を見せても、「うーん…ちょっとわかりません」という答えが返ってくるのだ。

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