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GMの自律走行車は、あまりにも「用心深すぎる」かもしれない:試乗体験レポート

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GMの自律走行車は、あまりにも「用心深すぎる」かもしれない:試乗体験レポート

 従来のクルマを運転する人々にとっては、自律走行車によるこうした行動は迷惑に違いない。まず、自律走行車は速度が遅い。チンチラは、ほぼ時速25km~30kmあたりを維持していた。

 次に、自律走行車は危険を察知すると停止する。急ブレーキを踏み、乗車している人間が座席から投げ出されることもあるくらいだ(もし片頭痛に苦しんでいたら、決してチンチラには乗らないだろう)。

 さらにときどき自律走行車は混乱し、文字通り凍りついてしまう。試乗中にチンチラは、一方通行の道路に停車している公共バスに近づいた。バスをよけながら進むスペースは十分あった。しかし、チンチラは危険だと判断し、ブレーキをかけた。そして、その判断を継続した。

 約2分後、セーフティードライヴァーがようやく自動運転モードを解除し、バスをよけながら前進した。幸いなことに後続車はいなかったが、もし後ろに車がいたら、クラクションを鳴らされたに違いない(クルーズのカイル・フォクトCEOは、のちに両サイドの空間を測定するLiDARセンサーに数週間前から技術的な問題が生じていると教えてくれた。つまり、通常時はさらに障害物の回避に慎重になるということだ)。

意図的に慎重になっているプログラム

 結局、自律走行車はチェーンメールを送ってくるあなたのおじさんよりも保守的ということだ。クルーズによれば、故意にそのようなプログラムを組んでいるという。GMのダン・アマン社長は報道機関向けイヴェントで、無人のクルマを走らせる計画に言及したとき、「完全な安全が実現するまで実用化はあり得ません」と述べていた(安全性をどのように判断するのかフォクトCEOに質問したが、回答は得られなかった)。

 これらを総合すると、クルーズの自律走行車は何かに衝突するより、衝突される可能性が高い。カリフォルニア州車両局への提出が義務づけられている複数の報告書によれば、クルーズの自律走行車は17年だけで21件のインシデントにかかわっている。これは決して悪い数字ではない。

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