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GMの自律走行車は、あまりにも「用心深すぎる」かもしれない:試乗体験レポート

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GMの自律走行車は、あまりにも「用心深すぎる」かもしれない:試乗体験レポート

 ゼネラルモーターズが開発している自律走行車に試乗して実力を試したところ、危険を察知するたびに急ブレーキを踏むほど運転が慎重だった。『WIRED』US版の記者による体験レポート。

PHOTOGRAPH COURTESY OF CRUISE AUTOMATION PHOTOGRAPH COURTESY OF CRUISE AUTOMATION

 人間は気まぐれで、移り気で、無計画で、一貫性のない存在だ。そして、自律走行車の後部座席に座っているときほど、そうした存在を嫌いになる場面はないだろう。

 ゼネラルモーターズ(GM)の傘下にあるCruise Automation(クルーズ・オートメーション)が開発中の自律走行車に乗ったとき、人々のあらゆる動きが警戒の原因になった。約20分、距離にして5km弱の試乗で、2人の歩行者が車の前に飛び出してきた。自分の命がソフトウェアに委ねられていることなど知らないための行動だろう。さらに2台の自転車が予想外に大きく旋回してきたし、人が運転している複数の車が交差点で急ハンドルを切ったり、赤信号を無視したりした。

 なぜ人間たちは、GMの自律走行車のように行動しないのだろう? 過剰なほど用心深く、周囲に配慮し、状況を察知することはできないのだろうか?

だが、交差点での軽い驚きのあと、どちらが先に行くかで混乱が生じるこうした混沌は、現実そのものだ。つまり、クルマが人間の運転手なしに自動運転するつもりであれば、人間の行動を適切に解釈し、予測しなければならない。

 この観点から見れば、自動運転の電気自動車「シボレー・ボルト」は及第点といったところだろうか。ボルトはとても用心深く、衝突の可能性が少しでもあれば、不安になるくらい急停車した(つまり、試乗はスムーズとは言いがたいものだった)。シリコンヴァレーの合言葉が「素早く行動し、破壊する」だとしたら、デトロイトの合言葉は「制限速度を超えないように動き、絶対に誰も殺さない」といったところだろう。

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