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実現しつつある超高速輸送システム「ハイパーループ」 米国の砂漠のど真ん中、建設現場に初めて潜入

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実現しつつある超高速輸送システム「ハイパーループ」 米国の砂漠のど真ん中、建設現場に初めて潜入

チューブから空気を吸い出すには、片側にある金属の建物の中に置かれたいくつかの小さなポンプを使用する。普通に購入できる製品で、スチール工場や食肉処理場で使われている(どう使うかの詳細は知らないほうがいいだろう)。

このポンプでチューブ内の空気圧を海抜ゼロメートルの大気の1,000分の1以下に落とすことができる。標高20万フィートとほぼ同じで、ここまでいくと大気中に残ったわずかな分子は高速の乗り物の邪魔をしない。

気温の変化による膨張にどう対処するか

チューブの片方の端にある長さ100フィート(約30.5m)ほどのパイプはエアロックとして機能する。12フィート(約3.7m)の鉄の円盤がスライドすることでパイプをチューブから切り離すようになっており、この仕組みでチューブ内部の真空状態を保ったまま、ポッドやそのほかの乗り物を出し入れする。なお、チューブを真空にするには4時間かかる。

チューブは地面に専用の線路を敷設する手間を省くために、鉄の柱を使って空中に浮かせる計画である。これに関して、技術的に大きな問題はないという。また完全に水平ではなく地表の傾斜に沿ってわずかに傾けてあり、モックは「こうすることで、傾斜角をコントロールしながら建設コストを最小限に抑えることができます」と説明する。

建設総額220万ポンド(約3.4億円)のチューブと、それを支えるT字型のコンクリートの柱の間には、受け皿のようなものが置かれている。金属を使った建造物では気温の変化による素材の膨張・収縮に悩まされるのが常だが、ハイパーループも例外ではなく、砂漠に建設された比較的短い試験チューブでも全長は数フィート変化する。

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