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老化する人間の細胞を「若返らせる」ことに成功 英大学研究者らが発表

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老化する人間の細胞を「若返らせる」ことに成功 英大学研究者らが発表

加齢とともに老化する細胞

 われわれの身体を構成している細胞の一つひとつは、あらかじめ決められた回数しか分裂できないといわれている。おそらく多くの人々が、染色体の末端部に存在し、DNAのほつれを防ぐ“キャップ”のような役割をするテロメアという構造を聞いたことがあるだろう。

 われわれの細胞のなかにあるDNAは分裂のたびに複製されるが、テロメアに限ってはすべてが複製されず、分裂のたびに少しずつ短くなっていく。最終的にテロメアが限界まで短くなると、それ以上の細胞分裂は不可能となる。つまり、短いテロメアをもつ細胞は、“年老いた”細胞なのだ。

 エクスター大学で教鞭をとる分子遺伝学が専門のローナ・ハリーズ教授をはじめとした研究グループは、これらの年老いた細胞において「スプライシング因子」と呼ばれる一連の遺伝子が、徐々に不活性化していくことに注目。スプライシング因子は、細胞分裂の際にDNAから転写されたRNAがきちんと機能するまで“編集”したり、遺伝子が全範囲の機能を果たしたりする際に極めて重要な因子である。これらはまた、人々が加齢する過程であまり効率的に働かないか、まったく機能しなくなる傾向にあり、細胞が環境のストレスに対応する能力を大きく制限する。

 大半の高齢者の臓器にみられる老化細胞も、より少数のスプライシング因子を備えている。これが哺乳類の老化、または加齢に関連する病気の側面でもあるとして、注目されていた。

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