産経ニュース

マツダの特許から見えてきた、斬新な「わき見運転予防策」とは

WIRED WIRED

記事詳細

更新


マツダの特許から見えてきた、斬新な「わき見運転予防策」とは

 さらに、このシステムは運転手にアドヴァイスをする可能性もある。単なる注意喚起ではなく、上手な曲がり方やよりスムーズな加速の仕方といったスキル向上のためのアドヴァイスだ。

 運転手に減速を促すため、スピーカーから実際よりも大きなエンジン音を出すこともあるだろう。もしかしたらタッチスクリーンから目を離させるために、わざと注意を要する運転が難しい道を運転手に提案することもあるかもしれない(そんなことが可能ならの話だが)。

変わる運転手とクルマの役割

 これはあくまで特許であり(見つけたのは自動車ライターのボジ・タタレヴィッチだ)、いまのところマツダはこれを実現するための計画を何も発表していない。しかし、このアイデアは運転の人間的な部分にフォーカスする同社の方向性と一致している。

 「車内で最もパワフルなコンピューターは用心深い運転手であること、そして目的地と同じくらい旅路も重要だということを、われわれはいまも全力で信じています」と、同社の広報を担当するジェレミー・バンズは言う。

時代遅れ、あるいは世の流れに鈍感なように聞こえるかもしれない。マツダはコンピューター関連で後れをとり、もう追いつくために頑張る価値もないと考えた可能性もある。しかし、マツダが申請したシステムのロジックは、わき見運転に対するアカデミックなアプローチとも合致するのだ。

 「将来運転手の役割がどのようなものになるかに関係なく、わたしたちはドライヴァーたちを運転に惹きつけるための手段を探しているのです」。こう話すのは、マサチューセッツ工科大学(MIT)でわき見運転を研究している人間工学の専門家、ブライアン・ライマーだ。

 運転手の役割は、テスラの「オートパイロット」機能やキャデラックの「Super Cruise」といった自動運転システムが、より多くのクルマに搭載されるにつれ変わっていくだろう。とはいえ人間のもつスーパーヴィジョンの必要性は、今後も長い間変わることはない。

 「運転中のながらスマホはやめましょう」という包括的な警告にほとんど効果がないことは、いまとなっては明らかである。大部分の時間では、スマホを見ることが事故がつながらないためなおさらだ。

しかし、目を離してもいいときと絶対にダメなときを知り、運転手の注意散漫を察知できるシステムは、ひょっとするとうまく機能するかもしれない。叱るのではなく、説得することで運転手の注意を道に戻すことができるシステムなら特にだ。

続きを読む

このニュースの写真

  • マツダの特許から見えてきた、斬新な「わき見運転予防策」とは