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まるで宇宙船、太陽系外から来た天体「オウムアムア」 そこに地球外生命の痕跡はあったのか?

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まるで宇宙船、太陽系外から来た天体「オウムアムア」 そこに地球外生命の痕跡はあったのか?

フランベの炎に包まれたデザートのように

オウムアムアは、なぜ太陽の熱の影響を受けなかったのだろうか。その理由を突き止めるために、フィッツシモンズのチームは過去の研究に目を向けた。

1980年代から90年代にかけて大勢の天文学者が、恒星間空間にある彗星のような天体に、数億年あるいは数十億年の間に何が起こるかについて研究を行った。その結果わかったのは、こうした天体はフランベの炎で包まれた美味しいデザートのように焼けていく--ということだった。

宇宙空間は、電荷を帯びた粒子(宇宙線)がそこらじゅうを飛び回っている巨大な放射領域だ。これまでの研究によると、凍った天体は宇宙線によって乾燥していく。氷は蒸発し、残った物質(通常は炭素)が結合することにより、天体を覆う堅い表面層が形成される。

表面層の厚さや、そうした層が形成される速度は完全には明らかではないが、50cmのp厚さの層を形成するのに約1億年かかるとフィッツシモンズは推測している。長い期間のように思えるかもしれないが、オウムアムアの年齢は100億年に達していてもおかしくはないのだ。

オウムアムアは17年9月に太陽に最接近した。その距離は約3,700万kmだ(ちなみに太陽から水星の距離は5,800万km)。このときの表面温度は300℃ほどに達した可能性があるが、外側の構造は内部の氷の蒸発を防ぐだけの断熱効果があったと、フィッツシモンズのチームは推定している。

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