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南極の巨大氷河が急速に解けている理由は気温上昇だけではない その原因は「西風」にあった

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南極の巨大氷河が急速に解けている理由は気温上昇だけではない その原因は「西風」にあった

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が13年に発表した最新の報告[PDFファイル]に、南極における氷床融解の変化についての情報は一切含まれていない。これは、当時はその仕組みを十分に理解している研究者がいなかったことと、コンピューターの性能が不足していたことなどが原因だ。

IPCCでは当時、海水面の上昇は2100年には約1mになると推定していた。しかし現在では、その数を倍にすべきだと考える科学者もいる。16年に『Nature』オンライン版に発表された論文では、これまで過小評価されていた局所的な氷床のダイナミクスを、世界的な気象データと合わせて分析した結果、今世紀が終わるまでに南極大陸だけでもさらに1mの水面上昇の一因となる可能性があることが判明した。

風の影響に関する研究は、まだ始まったばかりだ。風が南極でどのように変化するのか、あるいはほかのどこかで変化するのかについては、まだ知られていないことが膨大に残っている。

しかし科学者たちは風について、非常に複雑な海面上昇予測の計算における未知の要素のなかでは、単一では最も重要なものだと考えている。ブラジルでの蝶の羽ばたきは、南極大陸のたくさんの氷が崩れ落ちるきっかけとなるのだろうか? 西から吹いた場合にはそうなのかもしれない。

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